短い毛だからお手入れが簡単だと思っていたのに、パグと一緒に暮らし始めてソファや服に刺さった細い毛に驚かれましたか?さらに、顔や体の深いシワの間は湿気や皮脂が溜まって皮膚トラブルが起こりやすくなります。パグは短毛ですがダブルコート構造のため、季節の変わり目ごとにかなりの量のアンダーコートが抜け、短くてずんぐりした体型ゆえに皮膚のシワが多く、きめ細かい被毛・皮膚ケアが必須です。
01パグの被毛の特徴:短くてもダブルコート、思った以上に抜け毛が多い
パグの被毛は長さ1~2cm程度と短いですが、密集したダブルコート(二重被毛)構造になっています。柔らかいアンダーコート(下毛)がトップコート(上毛)の下に隠れているため、春・秋の季節の変わり目にはアンダーコートが大量に抜ける換毛期を迎えます。1本1本の毛が短く細いため布地に入り込みやすく、空中に舞いやすいことから、体感的な抜け毛の量は長毛種に引けを取らないと感じられることがあります。
また、パグは短頭種特有の皮膚のしわが顔や首、しっぽの周辺に深く形成されています。しわの間は空気の循環が難しく体温・湿気がこもりやすいため、皮脂や角質が蓄積して皮膚炎・細菌・酵母感染の温床となる可能性があります。そのため、パグの被毛ケアは抜け毛のコントロールとしわの中の皮膚衛生を一緒に管理することがポイントです。
02抜け毛を減らす日常ブラッシングルーティン
パグは短毛ですが、毎日または1日おきのブラッシングが推奨されます。ラバーブラシや柔らかい獣毛ブラシを使って毛の流れに沿って撫でてあげると、抜ける準備ができているアンダーコートをあらかじめ取り除き、皮脂を均一に広げて被毛にツヤを与えることができます。
- 換毛期(春・秋)は1日5分、普段は週3~4回ブラッシング
- ラバーグローブタイプのブラシでマッサージするように撫でると血行促進にも効果的
- ブラッシング後、濡れタオルや専用ウェットティッシュで体を一度拭いてあげるとホコリ・角質除去効果
- 毛が多く舞う季節には空気清浄機の稼働とともに掃除機がけの頻度を増やす
ブラッシングをこまめに行うだけで室内の抜け毛を30~40%減らすことができ、皮膚表面の血流を改善して被毛のコンディション維持に役立ちます。
03シワの中の皮膚ケア:毎日拭いて乾燥させる
パグの飼い主が最も注意すべき部位は顔のシワ、鼻周り、しっぽの下のシワです。この部位は空気が通りにくく、汗・よだれ・涙・皮脂が溜まりやすく、放置すると悪臭とともに赤くただれたり、細菌の増殖につながることがあります。
シワケア3ステップ
- ステップ1:拭く — 毎日シワを軽く広げて、ぬるま湯で湿らせたガーゼや低刺激専用ウェットティッシュで内側を優しく拭き取ります。刺激の強いアルコール成分は避けてください。
- ステップ2:乾燥 — 拭いた後は必ず乾いたガーゼや柔らかい布でシワの間の水分を完全に取り除きます。湿気が残ると酵母菌が増殖する可能性があります。
- ステップ3:チェック — 赤い斑点、浸出液、悪臭がある場合は、すぐに動物病院での診察をお勧めします。
特に夏場や散歩後は、汗と熱気がシワに閉じ込められやすいため、帰宅直後にシワの清掃を習慣化することをお勧めします。
04入浴の頻度とシャンプー選びのコツ
パグは皮脂の分泌が活発な方なので、一般的には2~3週間に1回の入浴が推奨されます。頻繁に洗いすぎると皮膚のバリア機能が損なわれ、かえって乾燥して敏感になることがあるため、個体別の皮膚状態を見ながら調整しましょう。
- 低刺激の弱酸性(pH 5.5~7.0)犬専用シャンプーを使用
- しわの多い顔・首周りはシャンプーが残らないようぬるま湯で十分にすすぐ
- 入浴後はドライヤーの弱風でしわの内側まで完全に乾かすこと(湿気の残留を防ぐ)
- 皮膚が敏感、またはアレルギーの既往歴がある場合は、オートミール・コロイド成分配合のシャンプーを検討
入浴直後は皮膚バリアが一時的に弱くなるため、入浴当日の夜は室温を暖かく保ち、冷たい風を避けてあげるとよいでしょう。
05被毛の健康のための栄養と環境管理
健康な被毛は、外側からのケアと同じくらい体内の栄養状態に大きく左右されます。パグは肥満傾向があるため低脂肪フードを好む場合が多いですが、皮膚・被毛の健康のためにはオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)とタンパク質の供給が重要です。
- サーモン・ツナオイル、亜麻仁などオメガ3が豊富な食材またはサプリメント
- 亜鉛・ビタミンE・ビオチンなど被毛栄養素が含まれた機能性おやつ
- 室内湿度40~60%を維持(乾燥すると皮膚の角質・かゆみが増加)
- ストレスの最小化 — 過度な不安・ストレスは抜け毛や皮膚トラブルを悪化させる可能性があります
最近では、白きくらげ抽出物のように皮膚バリアと被毛の健康を内側からケアする成分に注目する飼い主さまが増えています。ANIBETTERのANITOK Hairのように被毛・頭皮専用に設計されたホームケアソリューションを日常ルーティンに加えることで、ブラッシングとしわのケアを補完するのに役立ちます。
06季節別・換毛期の対策
パグのダブルコートは季節の変化に敏感に反応します。春(3~5月)と秋(9~11月)の換毛期にはアンダーコートが集中的に抜けるため、この時期にブラッシングの頻度を増やし、抜け毛除去ブラシ(デシェディングツール)を活用すると効果的です。
- 換毛期開始の2週間前からブラッシング回数を1日1~2回に増加
- 夏場はエアコン・扇風機の風が皮膚を直接乾燥させないよう注意
- 冬場の室内暖房時は加湿器を併用して皮膚の水分損失を防止
- 散歩後は肉球とお腹、しわの間を拭いて外部アレルゲンを除去
換毛期が3週間以上続く場合や、毛が不規則に塊で抜け、皮膚に赤い斑点・フケを伴う場合は、甲状腺・ホルモン異常や皮膚疾患の可能性も考えられるため、獣医師への相談をお勧めします。
· シワの間から悪臭がひどかったり、浸出液・出血が見られるとき
· 特定の部位を繰り返し掻いたり舐めたりして脱毛斑ができたとき
· フケが過度に出たり、皮膚が赤く厚くなったとき
· 換毛期でもないのに毛が大量に抜け、皮膚にかさぶたができたとき
